中国/香港

香港・胡兆熾中学校
Seaward Woo Secondary School

訪問日:2006年1月(松浦・森山・宮川・市原・鬼藤・島田)


   

 ICTEのスクールツアーで,胡兆熾中学校を訪問しました。中学校といっても,日本でいう中等教育学校で,中学から高校までの生徒が通っています。1学年5クラスで7学年あります。技術科の先生はお二人でした。


  

 玄関には,中学2年生の設計実習の作品が展示されていました。マッチ棒サイズの棒材を組み合わせて色々な立体が製作されています。


  

 技術室には,「設計興科技工場」の看板が。室内は,アメリカ流のモジュール学習教室と,実習室に分けられていました。また,その奥には,教材準備室(右)とCADルーム(中央),教師のオフィス(左)が設置されていました。設備はとても充実しています。

  


 まずは,モジュール学習のブースをご紹介します。ブースは,全部で13あり,輸入されたものも多いようです。

  

 左から,「ブリッジビルダー」,「ホームコントロール」,「レーザーカッティング」です。ホームコントロールには,小型CCDカメラが装着されており,制御の様子が「小人」になった感覚で体験できます。また,レーザーカッティングでは,PCで設計したデザイン通りにプラスチックをくりぬくことができます。

  

 左から,「風洞」,「風車」,「宇宙開発」です。風洞には,木材で製作した模型がセットされており,抵抗を計測できるようになっています。風車には,換気扇の姿も。宇宙開発の写真は,火星を探索する探索車の様子で,上部には人工衛星やスペースシャトルの模型が展示されています。

  

 左から,「ロボットアーム」,「電気の探検」,「水環境の浄化」です。ロボットアームのブースには,日本のロボットを紹介するポスターも張られていました。水環境の浄化では,ろ過による汚濁の除去について学習できるようになっています。

  

 左から,「コンベア・コントロール」,「空気圧制御」,「メカニズムの探検」です。コンベア・コントロールでは実演もしていただきました。生産システムの構成を理解する内容です。空気圧制御では,シリンダへの空気圧を制御することで,ピストンを動かすものです。

  

 最後に,「布プリント」です。コンピュータでデザインして,布の上に直接,プリントするものです。


 また,生徒の製作した作品やレポートも数多く見せていただくことができました。

   

 これは,立体パズルの作品です。作品には,生徒が書いた設計図も添えられていました。

  

 これは,アーキテクチャの作品で,建物の模型わ製作しています。材料は,紙が中心です。非常に精巧にできています。

 

 高学年では,こんな作品も。材料は主にプラスチックを使用しています。先ほど紹介したレーザーカッティングの学習が生かされています。極めて精巧に未来の「街」がイメージされています。

  

 生徒のレポートは,デザインワークを中心としたものです。前半は,生徒が設定したテーマについて,現在,社会で使用されている様々な例についてのレビューがなされています。そして,それらの製品の形状や意匠,機能について検討した後,自分なりのアイディアでデザインが構想されています。

  

 教室の壁には,様々な掲示物も。飛行機や宇宙開発,ロボットなど,生徒の興味・関心を高めています。正直にいって,「すごい」というのが実感だったのですが,それもそのはず,この学校は優質教育基金から賛助を得て,施設・整備,教材を整備していて,香港の先生方いわく,香港で最も教材の整った学校だそうです。しかし,このような基金のシステムがあること自体,我々にとっては大きな課題だと感じます。


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