兵庫教育大学学校教育研究センター紀要「学校教育学研究」第18巻,pp.57-63,(2006.3)

ものづくり学習への動機づけに関する研究の展望

鬼藤明仁・森山 潤・松浦正史

[要旨]

 本稿は,ものづくりの学習への動機づけに関する研究について,先行研究を整理し,学習で学んだ知識や技能を生活に有効と捉える「学習の有効性認知」に着目して今後の課題を展望した。その結果,動機づけに関する先行研究が,@心理学的な動機づけ理論を援用した研究,A生徒の内観から学習指導上の留意点を抽出した研究,B生徒の内観に基づいて概念化を試みた研究に大別される中で,Bのアプローチにおいて,「学習の有効性認知」の重要性が示された。このことから,生徒が主体的に取り組めるものづくりの学習を構築するために,「学習の有効性認知」の下位構造の検討,「学習の有効性認知」と動機づけとの因果関係の検討,授業実践を通した「学習の有効性認知」を高める指導方法の検討を,今後の研究課題として提示した。 

キーワード:ものづくり,動機づけ,学習の有効性認知,技術・家庭科

 

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