兵庫教育大学研究紀要第30巻,pp.129-136,(2007.2)

中学校技術科の木材加工における製作題材の設計自由度と
学習動機及び学習反応との関連性

森山 潤・宮川洋一・松浦正史:

[要約]

 本研究の目的は,中学校技術科の木材加工における製作題材の設計自由度の差異が生徒の学習動機及び学習反応に与える影響を明らかにすることである。中学1年生を対象とした実践及び調査の結果,設計自由度の高い製作題材は,設計自由度の低い製作題材に比べて,充実志向,訓練志向,実用志向など内容関与的動機が高まる傾向が認められた。また,設計自由度の低い共通題材を先行し,その後に自由設計題材を設定した展開計画の場合,男女共に「主体的課題解決」因子が向上すると共に,女子では「慣習的活動」因子が減衰し,男子では「向付随的学習」因子が向上する効果がそれぞれ認められた。
 これらのことから,木材加工の学習においては,製作題材の設計自由度を大きくすることが,生徒の学習動機を強め,主体的な課題解決を促進する上で,重要な要因となることが示唆された。

[キーワード] 木材加工 技術科教育 設計 学習動機 学習反応

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