佐賀大学文化教育学部研究論文集第11集第1号,pp.145-154(2006.8)

情報モラルの学習指導に対する中学生のレディネスの検討
〜測定尺度の再編に基づく実態把握の試み〜


宮川洋一・森山 潤・角 和博

[要約]

 本研究では,中学校技術科「情報とコンピュータ」における情報モラルの学習に対する中学生のレディネスについて,測定尺度を再編し,その実態把握を試みた。
  中学
1年生579名を対象に,小林ら(2000)の作成した「情報化社会レディネス尺度」を精選・改変し,調査を実施した。その結果,元尺度の因子構造を一部踏襲する計8因子のうち,情報モラルに関連する「個人情報の保護に対する態度」,「コンピュータと健康問題の関連に対する態度」,「コンピュータ犯罪に対する態度」,「情報化社会における倫理観」,「著作権の保護に対する態度」,「環境保護に対する態度」の6因子をレディネス調査票として再構成することができた。また,再編した6因子を用いて男女間の差異を検討した結果,女子は男子よりも個人情報や著作権の保護に対する意識が高いことが示唆された。

[キーワード] 「情報とコンピュータ」,情報モラル,中学生,レディネス

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