日本工業技術教育学会誌「工業技術教育研究」第11巻第1号,pp.1-12(2006.3)

工業高校における生徒の自己概念と実習に対する意識との関連性

島田和典・森山潤・松浦正史

[要約]

 本研究の目的は、工業科目「実習」に対する生徒の意識が、工業高校生としての自己概念の形成に果たす役割を明らかにすることである。
 工業高校生937名を対象に、実習意識尺度(神田ら1999)及び自己概念尺度(筆者ら2004)を用いた調査を実施した。その結果、「実習」の学習経験から生徒は、専門的能力への志向性や社会的価値への志向性等を自己概念として形成していることが示唆された。また、学年の違いによる影響力の差異として,2年次では「実習」に対する学習の意義を見出させることが自律志向性の形成に,3年生では専門分野での「実習」に対する面白さや楽しさを感じさせることがキャリア志向性の形成にそれぞれ重要な役割を果たしていることが示唆された。 

[キーワード] 自己概念、工業高校、実習

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