日本産業技術教育学会誌第47巻第4号,pp.297-306(2005)

技術科教育におけるデジタルコンテンツに対する教材評価尺度の構成と設計方略の検討

市原靖史・森山 潤・松浦正史

[要約]

 本研究の目的は,中学校技術科の学習指導に利用するディジタルコンテンツに対する教材評価尺度を構成することである。「技術とものづくり」及び「情報とコンピュータ」の学習指導に利用可能な11種類のディジタルコンテンツをサンプルとして,自由記述による一次調査及び予備質問項目を用いた二次調査を実施した。
 その結果,F1「コンテンツの構成」因子,F2「説明の表現」因子,F3「マルチメディアの表現」因子の3因子17項目からなる「ディジタルコンテンツに対する教材評価尺度」を構成することができた。本尺度とGuillemette(1989)の「ドキュメンテーションの有効性」尺度との関連性を検討したところ,@コンテンツの詳しさやまとまり等の形成に対するF1「コンテンツの構成」因子の影響力,A信頼感の形成に対するF2「説明の表現」因子の影響力,B面白さの形成に対するF3「マルチメディアの表現」因子の影響力がそれぞれ認められた。これらの関連性は,教材としてディジタルコンテンツを作成するための設計方略として基礎的な知見となるものである。

[キーワード] 技術科教育,ディジタルコンテンツ,教材評価,教材設計

戻る