教育システム情報学会誌第22巻第2号,pp.134-139(2005)

技術科教育における教材としてのデジタルコンテンツに対する担当教員の意識とニーズ

森山 潤・市原靖史・松浦正史

[要約]

 教育の情報化プロジェクトにより全国のほとんどの学校現場がインターネットに接続されコンピュータ等を利用した授業が積極的に展開されるようになってきた。システムやネットワークの整備が進む中,今後は,教材として利用できるデジタルコンテンツの充実が求められている。そこで本研究では,技術科担当教員のデジタルコンテンツに対するニーズや意識を把握した。
 その結果,(1)デジタルコンテンツを授業に利用するための情報インフラは十分整っている反面,利用率は4割程度にとどまっていること,(2)デジタルコンテンツの教材利用に対しては,8割以上の高いニーズが認められ,特に視覚的な効果への期待が強いこと,(3)学習内容によって求められるコンテンツの形態に差異が認められ,木材加工や金属加工では「動画」や「写真」,機械や電気では「シミュレーション」の活用が想定されていること,(4)「教材研究のための時間が不足している」,「生徒の個性を生かしたい」,「生徒の理解度の向上させたい」等の実践上の課題がデジタルコンテンツに対するニーズを形成する要因であること等の実態が明らかとなった。

[キーワード] 技術科教育,デジタルコンテンツ,教材,技術科担当教員,ニーズ

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