日本工業技術教育学会誌「工業技術教育研究」第19号第1号、pp.43-53(2004)

児童・生徒の技術に対するイメージの構造

森山 潤 ・白谷健太郎

[要約]

 本研究の目的は、児童・生徒が「技術」に対して抱くイメージを言語連想法及び因子分析を用いて構造的に把握することである。一次調査として,小学校5年生から中学校3年生までの児童・生徒計240名を対象に,用語「技術」に対する言語連想を行わせ,258語の連想語を収集した。収集した連想語を分類・整理し,26項目からなる測定尺度を作成し,428名の児童・生徒を対象とした調査及び因子分析を実施した。
 その結果,児童・生徒の「技術」に対するイメージとして,F1「技術に対する能力的イメージ」因子,F2「技術に対する活動的イメージ」因子,F3「技術に対する社会的イメージ」因子の3因子を抽出することができた。また,児童・生徒の技術に対する興味・関心・意識とイメージ因子との関連性を検討したところ,F1に対する「職業への興味」の影響,F2に対する「機械等のしくみへの興味」の影響,F3に対する「情報手段への関心」の影響等がそれぞれ認められた。
 これらの結果から,技術科教育における生徒の認知的実態に即した教授・学習過程の設計に向け,基礎的知見を得ることができた。

[キーワード] 技術、イメージ、児童・生徒,構造分析

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