日本教育情報学会誌「教育情報研究」第15巻第3号,pp.11-18(1999)

プログラミングの学習過程における課題の制御構造及び
言語プロセッサが生徒の思考過程に及ぼす影響

森山 潤

[要旨]

  中学生を対象としたプログラミングの学習において,課題の制御構造及び言語プロセッサの差異が生徒の思考過程に及ぼす影響について検討した.
 BASIC処理系とLogo処理系の言語プロセッサを用い,順次・反復・条件分岐(永久ループ及び再帰を含む)等の制御構造を持つ学習課題を設定し,生徒の思考過程に対するリフレクションの範囲と程度を比較した.
 その結果,BASIC処理系では言語プロセッサの文法的制約事項に着目した思考が促されやすいのに対して,Logo処理系では学習の早い段階で課題の制御構造に着目した思考が促されやすいことが明らかとなった.また,BASIC処理系では学習によって思考のスキルが獲得されにくいのに対して,Logo処理系では中局的なプログラムの設計と点検に有効な思考のスキルが比較的短期間の内に獲得されやすいことが示唆された.

[キーワード]技術・家庭科「情報基礎」領域,プログラミング,思考過程,言語プロセッサ,制御構造

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