日本農業教育学会誌第30巻第2号pp.65-76(1999)

小学校の環境教育における栽培活動の位置付けと実践形態

森山 潤・梁川 正・高井 久

[要旨]

 小学校の環境教育における栽培活動の位置付けとその実践形態を把握するために,全国の小学校300校を対象とした調査を実施した。有効回答数は275校,回収率は92%であった。
 分析の結果,89.5%の小学校で環境教育が,84.1%の小学校で栽培活動が実施されていた。また,環境教育と栽培活動の実施状況には,有意な連関が認められた(χ2=35.37 df=1 p<.01)。両者は共に,自然に対する親しみや興味・関心を持たせることに重点がおかれており,この指導意図の基で栽培活動が環境教育の一翼を担っていることが明らかとなった。また,栽培活動の実践形態として,栽培されている植物の種類,栽培時期,担当教員や生徒の規模,及び栽培活動の実施上の問題点や配慮事項等の実態を明らかにした。

[キーワード]小学校,環境教育,栽培活動,全国調査

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