京都教育大学教育実践研究年報第12号pp.77-90(1996)

問題解決とアルゴリズムに焦点をあてたプログラミング導入教材の開発(1)
〜問題解決過程の分析を中心として〜

宮田 仁・大隈紀和・林 徳治・森山 潤・村田 誠

[要旨]

 中学生を対象とした問題解決とアルゴリズムに焦点をあてたプログラミング導入教材の開発研究に関して,本稿ではその第一段階として生徒の問題解決過程の分析を中心として論じた。生徒が未知の問題に遭遇した場合の問題解決のプロセスを分析するために,「ハノイの塔」問題をコンピュータで提示し,解決過程をコンピュータを利用して記録し,問題解決のプロセスダイアグラムを時系列に展開して分析した結果,生徒の問題解決過程には,@試行錯誤の段階,A問題の分析の段階,B目標と手段のリンクの段階,C目標と手段との適応操作の段階の4ステップがあることが示唆された。また,分析方法として検討した結果,問題解決プロセスダイアグラムとして表示することによって,解決パスについて構造化して視覚的に表示することが可能となり,生徒自身が問題解決過程をリフレクトする機会を提供できた。

[キーワード]新学力観,問題解決過程,アルゴリズム,試行錯誤,リフレクション

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