京都教育大学教育実践研究年報第13号pp.153-165(1997)

技術的な課題解決と態度形成を重視した学習指導方法と授業設計
〜トランジスタを用いた導通チェッカーを製作題材として〜

森山 潤・桐田襄一・喜田憲恵

[要旨]

 本稿の目的は,技術科教育において,技術的な課題解決と態度形成を重視した学習指導方法を具体化し,その授業設計の実際を提示することである。筆者らの先行研究を中心に整理した学習指導方法の概念的枠組みに基づいて,製作題材を用いた指導過程が編成できる3つの指導仮説を設定した。
 次に,技術・家庭科「電気」領域の製作題材「トランジスタを用いた導通チェッカー」を例に,目標行動の分析,形成関係図の作成,レディネス調査を行った。その結果に基づいて,コースアウトラインを定め,指導仮説に基づく授業展開計画(実験群)と,指導仮説によらない授業展開計画(統制群)を作成した。両群の指導過における生徒の学習意欲及び学習反応,学習行動の差異を調査することによって,技術科固有の課題解決学習の教育的効果を判定することができるようになった。

[キーワード]技術科教育,課題解決学習,「電気」領域,授業設計

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