日本教科教育学会誌第20巻第2号pp.1-8(1997)

CENTER書誌情報に基づく技術科教育における研究動向の分析
〜教育研究所・センター刊行論文データベースのキーワード解析処理を通して〜

森山 潤・斎藤道子

[要旨]

  技術科教育の実践的研究を体系化するためには,これまでに行われてきた教育研究の現状を分析し,その動向を把握する必要がある。本研究では,国立教育研究所に構築されている文献情報データベースCENTERの書誌情報を用いて,技術科教育に関連する教育研究所・センター刊行論文のキーワード解析処理を行った。その結果,これらの実践研究を構成する用語の出現頻度を明かにすると共に,学習指導要領の領域別及び研究領域別に研究の動向を把握することができた。(1)技術科教育に関連する実践研究の主要な関心は,中学校技術科の教授・学習過程にある。(2)実践研究者の考える技術科教育の学力観は,現行の学習指導要領や教育課程に限定されたものとは限らない。(3)実践研究の研究件数は,学習指導要領に基づく指導領域間で極端な格差を生じている。(4)安全教育,思考過程,技能習熟,学習評価などに関わる実践研究は,現状では十分とは言えない。
 これらの結果は,技術科教育における実践研究の体系化及び文献情報システムの構築に向けた基礎的資料として有用だと思われる。

[キーワード]文献情報システム,キーワード解析処理,教育研究所・センター刊行論文,技術科教育

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