自由設計による木材加工の実践
〜設計ミスの事例研究を通して〜

木材加工で一枚板から設計する場合,様々な設計ミスが後になってからわかるということがしばしばあります。このプリント教材は,けがき図と構想図との対比を通して,子どもに設計ミスを見つけさせ,自分の設計を見なおす「評価の観点」の内化を図るものです。この教材を使った話し合いの後に,生徒の構想図を自己評価させてみてください。


1.設計事例の研究

次のA〜Dには,それぞれ設計上の問題点を含んでいる事例です。構想図とけがき図との対比を行わせることで,誤りを発見させることができます。

 


2.授業の構造

授業では,この事例研究を取り入れ,次のように展開が考えられます。

@先行題材の製作・・・基本的な作業工程と要素作業の学習

A設計・・・製図図法の学習と各自の目的に沿った自由設計

B班活動による事例研究・・・設計事例の研究と発表,自己評価

C自由設計課題の製作

Dまとめと作品発表会

また,設計事例研究の授業構造は,次の通りです。

@動機付け・技術目的の設定

A基礎的知識・基礎的技能の学習

B試行錯誤による各自の活動

Cグループによる事例の研究

D研究成果の発表と討論

E自己評価の観点の抽出

F各自の活動へのフィードバック,フィードフォワードによる課題の明確化

G自律的な問題解決


3.班活動による事例研究の発表


4.自己評価と相互評価

このような実践の後,自由設計課題の製作に入ります。この実践の前年度と比べると,飛躍的に設計ミス(部材の長さの計算ミスや繊維方向の選択ミスなど)が減少しました。


5.製作の様子

 製作では,生徒の主体的な活動が展開されました。先行題材であるレターラックと,自由設計課題完成時での生徒の意識を比較すると・・・

  

 作業の手順を考えたり,学習で得た知識・技能を応用したり,効率的な作業を工夫したりするなど,生徒の「主体的な課題解決」が促進されました。一方で,「作業の内容を先生に指示してもらう」や「目標を先生に設定してもらう」等の「受動的な学習態度」は減衰しました。


 生徒の製作した自由設計課題の作品集をデータベースにしました。いろいろな作品が見られ,次年度の生徒のアイディアにも活用できます。

一枚板を利用した作品事例集

製作の記録の例

使用状況レポートの例


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