読みの観点

「読みの観点」とは?

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 読解力を子どもたちに付させるために、その身に付させる能力を系統的にまとめたものはたくさんあります。その中の一つに、二瓶弘行の「読みの観点」*1)があります。二瓶の「読みの観点」は、小学校で身に付けさせたい物語の読みの観点がカテゴリごとに分けられていて、その下位項目が系統的に整理されています。これを身に付けさせることで、一人で物語を読むことのできる子どもたちを育成したいと考えられて作られたものです。

 


「読みの観点」の授業モデル

体験学習イメージ

 

 その「読みの観点」を効果的に身に付けさせるために、授業モデルを作成しました。この授業モデルでは、「読みの観点」の習得とその「読みの観点」を用いた物語の読解を行います。第1次では、初めて出会う物語に対して、今までに習得させた「読みの観点」を用いて、構成、設定、人物、あらすじなどを読み取らせます。こうすることで、大まかに話の内容をつかむことができ、どこに注目をして読めばいいか子どもたちがわかります。また、繰り返し行っていくことで、物語の初めにこうすればよいと見通しが持てるようになり、さらには「読みの観点」の定着も期待できます。第2次では、新たな「読みの観点」の習得とその「読みの観点」を用いた読解を行います。「読みの観点」を用いた読解をすることで、「読みの観点」のよさが子どもたちに伝わるような授業展開が望ましいです。また、第3次に関連していくような流れにするとよいです。第3次では、物語の特性に応じた言語活動を設定します。その際、第2次までに読み取ったことや、今までに学習した「読みの観点」を用いさせることで、より深い読み取りができるような展開にすると効果が上がると考えられます。

 


参考文献

二瓶弘行(2013)二瓶弘行国語教室からの提案 物語の「自力読み」の力を獲得させよ、東洋館出版